ダイエット マッサージ

マッサージで痩せられる?

マッサージで痩せられる?

エステサロンではよくリンパマッサージなどのハンドマッサージがエステのメニューにありますが、マッサージをすることで痩せることはできるのでしょうか?マッサージをして痩せるメカニズムを解説していきます。

 

マッサージでは脂肪は燃焼しない?

エステではよく「脂肪もみ出し」というメニューがありますよね。施術を行う前と後で比較してみると、ウエストや太ももが細くなった!という例が紹介されていたりします。でも、マッサージをすることで本当に脂肪は燃焼しているんでしょうか?

 

マッサージというのは、外から力を加えることで体の組織をもみほぐす作業です。人間の体は代謝が悪い部分ほど老廃物が溜まりやすいという性質を持っています。そのため、このもみほぐし効果によって代謝しにくかった脂肪が刺激され、結果として分解されやすくなるという可能性はあるかもしれません。

 

「もみ出し」というと、イメージとしてはマッサージによって体内の脂肪が浸み出して体の外に排出されるような気がしますが、実際にはそのようなことは起こりません。いくらマッサージで脂肪をもみほぐしても、その後の運動などによって燃焼させない限りは効果には限界があります。

 

では、なぜマッサージをした直後にウエストが細くなったりするのかというと、これはむくみが解消されているためです。代謝が悪くなっている部分があると、その部分に体液が溜まってむくみが起きてしまいます。こうした場合、その部分をマッサージすることでサイズの変化が起こるので、マッサージ直後に痩せたように見えるのです。

 

しかし、実際には単に体の中の水分が移動しているだけです。

 

マッサージにダイエット効果はある?

では、マッサージをして痩せることはできないのでしょうか?

 

実は、マッサージがダイエットに効果があるということを科学的に証明する研究結果があるのです。

 

カナダにあるマクマスター大学は医学に強いと言われている大学です。その大学のジャスティン・クレーンらは、11人の若い男性を対象に筋肉疲労を起こすような運動をさせた後、片方の脚に10分間のマッサージを行いました。

 

150分間の安静の後、マッサージをした脚と何もしなかった脚を比較したところ、マッサージをした脚は筋肉疲労が減少し、細胞内のミトコンドリアが増加したそうです。ミトコンドリアは独自のDNAを持つ細胞なのですが、その働きのひとつにエネルギーを作り出すというものがあります。体脂肪は通常、脂肪細胞に中性脂肪として蓄えられています。

 

この中性脂肪が脂肪酸となり、ミトコンドリアでエネルギーへと変わるのです。つまりミトコンドリアの数が増えるということは、それだけエネルギー変換も増える可能性を示しているのです。もちろん中性脂肪を脂肪酸に分解するためには運動が必要ですが、運動とマッサージを上手に組み合わせることでダイエット効果が期待できるかもしれませんね。

 

ダイエットに効果的なマッサージは?

実際にエステサロンで取り入れられているダイエットに効果的なマッサージは「リンパマッサージ」です。リンパ管は血管に沿うように全身に張り巡らされており、血管や細胞から老廃物を受け取りリンパ節へと運びます。リンパ管は老廃物のほかにも体内の余分な水分を排出し、リンパ節では体内に入った細菌やウイルス、異物を除去する働きも担っています。

 

血液は心臓がポンプの役割を果たしていますが、リンパの流れはそのようなポンプの機能がないため非常にゆっくりと流れています。リンパの流れは筋肉の動きや体内の浸透圧の差から起こるため、運動不足や塩分過多、気候などといった原因でリンパの流れが滞りがちになります。

 

リンパマッサージでは滞ってしまったリンパの流れを良くして代謝を促し、水分や老廃物の排出を促す効果があります。代謝が良くなると老廃物を溜め込みにくく、痩せやすい体質になります。またむくみが解消されるので、部分痩せの効果も期待できます。さらに血行が良くなれば冷え性も改善され、免疫力もアップします。

 

リンパマッサージの方法

リンパマッサージに重要なのはリンパ節です。

 

特に重要なリンパ節は以下の場所にあります

リンパ節

  • 耳の下
  • あごの下
  • 鎖骨
  • わきの下
  • おなか回り
  • 太ももの付け根
  • ひざの裏

 

リンパ節をマッサージするには、あわせてリンパ節の周りのストレッチを行うと効果が高まります。凛まマッサージをする前はリンパ節周りのストレッチをし、筋肉をほぐしてリンパを流れやすくしてからマッサージをするようにしましょう。末端からリンパ節に向かってマッサージをします。

 

最も重要なリンパ節は鎖骨リンパ節です。鎖骨リンパ節は全身を流れているリンパの最終出口となっています。別名「体のゴミ捨て場」とも呼ばれています。この最終出口の鎖骨リンパ節の周りのリンパの流れが悪くなると、いくら他のリンパの流れが良くても老廃物が体に溜まり続けてしまいます。

 

なのでリンパマッサージをするときは、まずは鎖骨リンパ節まわりのリンパの流れを良くしてから他のリンパ節のマッサージをするといいですよ。

 

鎖骨のリンパマッサージ

まずは鎖骨リンパ節まわりの筋肉をストレッチなどをしてほぐしてあげましょう。その筋肉とは鎖骨の下にある鎖骨下筋、胸の筋肉である大胸筋の内側になる小胸筋、肩甲骨まわりにある僧帽筋の3つです。鎖骨まわりの筋肉は首を動かすだけでもほぐすことができます。

 

効果的なストレッチのやり方としては、まず体の前で両手をクロスさせて、左右の鎖骨に指をあてた状態からスタートします。後は首を前後左右に動かしたり傾けたりして鎖骨まわりの筋肉をほぐしていきます。

 

ストレッチをしたら、指を使って首の付け根から鎖骨に向かってリンパを流していきます。首の側面の付け根に人差し指と中指を当てて、円を描きながら鎖骨のくぼみへと指を動かしていきます。こうすることでリンパが流れ、老廃物が鎖骨リンパ節へ流れ込むようになります。

 

マッサージの順番

リンパマッサージは下記の順番で行うと効果的です。

 

鎖骨→あごの下→耳の下→わきの下→おなか回り→太ももの付け根→ひざの裏

 

なお、全てのリンパマッサージを1日でする時間がない場合は、1日1種類のマッサージでもOKです。1週間ですべてのマッサージを終えるようにしてもいいですね。

 

リンパマッサージのコツ

リンパマッサージをするときは、あまり力は入れ過ぎずに皮膚のみに圧力を加えるようにやさしい力で行いましょう。通常なら皮膚への刺激だけで十分効果はあります。マッサージ用のクリームやジェルを使ってマッサージを行うと摩擦を和らげることができるので余計な力をかけずに行うことができますよ。またさすったり温めるだけでもリンパの働きは高まります。

 

時間がない時はリンパ節はもむだけでも効果があります。特に大切なのは太ももの付け根、鎖骨、わきの下です。太ももの付け根に両手を当て、上下にさするようにもみほぐしましょう。鎖骨は親指以外の4本の指をひっかけるようにして3秒間ぐっと押して離す、を5回ほど繰り返します。わきの下をほぐす時は、わきの下のへこみに人差し指〜薬指を入れ、親指と挟むようにしてぐっと押したりもんだりしてみましょう。

 

リンパマッサージは入浴中やお風呂あがりに行うとより効果的です。マッサージを行う前にコップ1杯の水を飲んで、リラックスした状態で行うといいでしょう。注意点としては食後は避けるようにしましょう。また風邪や体調不良の時には行わない方が良いでしょう。